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アメリカ就職・永住権取得と破棄

< 夢を現実に >
中学生の時からアメリカに留学し、就職するのが私の夢でした。高校卒業後すぐに大学留学のため渡米。就労ビザ (H-1B visa) を取るのにもっとも有利な専攻はと考え、ビジネス・マーケティングを専攻、学士号取得。

< アメリカ就職 >
いわゆるOptional Practical (申請すれば4年制大学卒業後にもらえる学生ビザを延長した形での就労許可) をもらって、就職活動をする。職歴がなく、ビザがないと働けない大学出たての外国人を雇いたいという会社を見つけるのは困難かもしれないが、でもあきらめてはいけません。ひょんなきっかけで仕事が見つかるかも知れないからです。私の場合、MBAの学生だけに送られてきた「日本人通訳募集」のEメールを友達がくれたことが就職につながりました。最初は3週間という期限付きの仕事が、社長に気に入られ正社員として雇われることに。会社が就労ビザと永住権のスポンサーになることを条件に就職決定。

< 雇用ベースの永住権(グリーンカード)を取得 >
アメリカ国籍の人と結婚して永住権を取得する話はよく聞きますが、雇用ベースの永住権取得はとっても難しく、時間のかかるプロセスです。ラッキーなことに私が初めて勤務したポートランドにあるアメリカの会社は快く永住権のスポンサーを引き受けてくれました。仕事を始めて二年後にグリーンカードの申請開始。従来の申請方法で(短縮プロセスでなく)、約3年かかってグリーンカード (永住権) を取得。この時、有能な弁護士を雇うのはとっても重要だとつくづく思いました。

< 退社、そして渡仏 >
グリーンカードを取得し6ヵ月後に、スポンサーまでしてくれた会社を辞めました。一番の理由はこのままアメリカに本当にいたいのか疑問に思ったから。せっかくグリーンカードが入ったのにもかかわらず、一度アメリカから離れることに・・・

< 2009年3月 アメリカ撤退 (米国グリーンカード保持者の日本長期帰国) >
留学後に日本帰国する学生、海外で働きたかったけど仕事が見つからないとか、就業ビザが出なかったとか、そういう理由で日本に帰国する人は多い。

でも私のように結婚ではなく、雇用でアメリカの永住権を出してもらった人が日本に永住帰国するのはとても珍しいと思う。

アメリカの永住権が喉から手が出るほど欲しい人には、せっかく会社がスポンサーになり、運良くグリーンカード(永住権)が出たのに、なんで日本に 戻ってくるんだ??? となるはず。

私も2008年5月まではフランス、パリからアメリカに戻り一生アメリカで暮らすと思ってた。アメリカでの生活に新鮮さを失っていたけど、日本に戻 ることは考えてなかった。

でも、人との出会いで人生設計変わるもんだ。それを実感したのが2008年6月で、私の人生は変わった。

アメリカの永住権を持っているからといってアメリカに絶対に入国できるとは限らない。永住権とはその名の通り、アメリカを永住の地として「住む」こ とを前提に出された移民ビザある。だから、永住権を持っているのに、海外に長期滞在すれば違法とみなされる。永住権保持者がアメリカ国外に長期で住みたい 場合は、再入国許可証を申請する必要がある。これを持っていれば最長2年間はアメリカ国外に住んでも問題にならないことになっている(でも、再入国許可証 はアメリカ入国を保証するものではなく、全ては空港の入国審査官の決断にかかっている)。

私は過去、2回再入国許可証を申請しフランスに滞在した。だからまず3回目は出ないと思って今回は再入国許可証を申請しないで日本に戻ってきた。と いうことは、多分アメリカを出国してから一年後にアメリカに遊びに行こうと思っても入れてくれないと思う。そして空港の入国審査で永住権を取り上げられる 可能性大。

15年間海外で生活したあとの日本永住帰国、正直言って自分は半分外人気分。思考回路が純な日本人とはやっぱり違ってるし、何よりも私の話し方や応 対の仕方で「この人ちょっと違う」と思わせるらしい。

海外(アメリカとフランス)で働き、生活した中でいろんなことを経験し見てきた。だから日本の良い部分も理解できる。でも劣っている(遅れている) 部分も顕著に目についてしまう。

どうしても日本と他の国を比較してしまう。そしてアメリカ(フランス)だったらこうなのに、どうして日本はこうなんだと、がっかりする自分がいることがある。

それを強く感じるのが今私が行っている就職活動・・・

< 日本で就職活動 (米国グリーンカード保持者の長期日本帰国) >
過去に日本で派遣社員として働いたことはあるけど、正社員の仕事を探すのは今回が初めて。

アメリカだったら勝手がわかってる、でも日本で就職活動となると気が重い。

まず日本で絶対に馴染めないのが、「年齢」を聞くこと。

アメリカだったら年齢と性別を聞くことなんてありえない。そんなこと求人広告に書いたらその会社は訴えられる、差別してるってね。それに履歴書に写 真なんてつけないし。

日本では2007年10月から「募集・採用における年齢制限が原則禁止」となっているのにも関わらず、「年齢枠」を設けている企業がたくさんいる。

それって、上司になる人よりも年齢が上の人が部下になって欲しくないと思ってるんだろうね、多分。特に日本人男性はそういう意識が強いと思う。

そして私のように海外でずっと働いてましたなんて女性が現れたら、嫌がる日本人男性は多いと思う。まるで、「海外で働いてた女性 = 扱いにくそう、ズバズバ意見を言う」って方程式が成り立っているかのよう。

そういうことをいろいろ考えると、何で多くの日本人女性がアメリカのほうが働きやすいと思うのかよ~くわかる。それはきちんと能力と経験を重視して くれるから。

日本(年齢・性別重視) vs. アメリカ(能力・経験重視)

あなたならどっちを選ぶ?

< 2009年7月 日本で働く (米国グリーンカード保持者の日本長期帰国) >
日本での仕事が決定。

フランスから日本に戻り2ヶ月で仕事が見つかったのはラッキーだったと思う。フルタイムで働くのは、2年6ヶ月ぶり。その間にパリでアルバイトして たけど、パン屋の中のカフェだったし、そんなに頭使う仕事じゃなかったからね。

< 米国グリーンカードを返却 (破棄) >
2011年2月25日、ついにグリーンカードを返却(破棄)しました。
詳細はこちら→「バイバイ、私のグリーンカード」

< 米国グリーンカードを返却 (破棄) 後のTax Return (確定申告) >
グリーンカードを返却しただけでは終わりません。
面倒ですが最後のTax Return (確定申告) をしなくてはいけません。
その場合、Form 8854 の提出が義務づけられています。IRS Instruction for Form 8854 (英語)
記事→「グリーンカードを破棄した翌年のアメリカの確定申告」

2件のコメント コメントする →
  1. 2012/03/29 07:31

    大変な人生ですね。私はビザが取れなくて、泣く泣く日本に戻らざるを得なかったクチです。日本は私にとっては非常に生きにくい国。後進国なので仕方のないと言えばそれまでですが。アメリカに帰りたいです。

    • 2012/03/30 21:31

      kyokoさん、

      はじめまして。大変な人生というよりも、自分の人生はいろいろあって面白いと思っています。

      私がアメリカの大学に留学していた頃よりも今のほうがアメリカの経済状況からして仕事が少なく、アメリカに残りたい外国人にとっては大変だと思います。私が大学を卒業した時も、アメリカで働きたくても結局就労ビザのスポンサーになってくれる企業が見つからず、日本に帰国した友人がいました。しかし、彼女は日本で数年働いたのち、アメリカの大学院に留学し、卒業後とっても有名なNon-Profitの組織で仕事が見つかり、今でもアメリカで働いています。

      私は日本が全てにおいてアメリカよりも後進国だとは思いません。それはやはりアメリカで長年働いたから言える事ですが、例えば社会保障・医療制度を見ると、アメリカはとっても後進国ですよ。私自身も昔はアメリカが一番住みやすいと思ってましたが、正直今はそうは思いません。やはり結婚し、家族が増えるとなると社会保障・医療制度が充実しているフランスのほうがアメリカよりもいいと思いますし、その次は日本です。

      日本に帰国せざるおえなかったことに悲観的にならず、今後またアメリカに戻るにはどうやって自分をスキルアップさせるかという考えにシフトするのがいいと思います。日本で働くことは決してマイナスにはならないと思いますよ。

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